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2012-12-06 酒乱は病気

飲酒はいくつかの反社会的問題を引き起こす。
反社会的というと何だから、社会に迷惑をかける問題と言い換えておこう。
例えば飲酒運転による死傷事故である。呑まなけりゃ起こらなかった事故である。
酒の上の事故なのだから、責任能力がない状態なので無罪かといったらそうはならない。

酔っぱらって起こした行為でも処罰されるのである。
その理屈はというと、飲むと事を起こすということを知ってて酒を飲んだのだから、
酒を飲んだという時点で責任能力が問われるというのである。
酒を飲めばどういうことになるか知ってて飲んでいる人は酒に責任を転化できないのである。

社会に迷惑を掛ける事では当然、酒乱もそうだと思うのだが、しかしそこには救い手がいた。
医者が言い出したのである。酒乱は病気であって、本人の責任ではないと。
一般的に病気は本人の責任で成るものではないので、好んで病気になりたがるのは健康雑誌
の愛読者ぐらいだから、酒乱の「患者」には医者は責任能力を認めないということである。

酒乱は精神的病気、すなわち気違いだというのである。気違いは治らないとされている。
酒乱、幼児姦、痴漢、家暴は、気違いの行為だから治らない。社会的には排除するしかない。
お医者さんは、結構冷徹なのである。そういう患者に引導を渡すのは坊さんの仕事である。
片方は人の体に触り、片方は人の心に障る因果〈たいへん〉な商売なのである。

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家暴〈かぼう〉は家庭内暴力行為者のこと。家庭内でその弱者に暴力を発揮する人のこと。
暴力を制動することができない、いうなればブレーキが壊れている人のことである。
暴力団のことを警察用語で「マル暴」というから、「家暴」は家庭内暴力団ということで、
「いえぼう」と読むべきか。マル暴も家暴も病気なのである。排除が相当ということになる。

飲酒は肝臓障害などの自損行為も引き起こすが、それは個人内〈こじんうち〉のことだから
当人の勝手と見ることにする。酒に騙されるのは当人の責任の範囲だというわけである。
とはいえその治療で健康保険を使うことになれば、自損行為にとどまらず社会的な問題である
ともいえるが、貧乏人がせめて医者を揚げるぐらいの贅沢をしても罰は当たらないだろう。

by munojiya | 2012-12-06 00:22 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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