2012-12-07 向井理を捨てた理由というのがすごい
という話を時々耳にする。今、そういう映画の具体的な題名が出てこないのが残念。
ひどいのは、予告篇を見たら、その映画が全部分かってしまうという悪質なものもある。
これも、今すぐに実例が出てこないのは遺憾である。
さらに予告篇通りつまらない本篇〈えいが〉もあることはいうまでもない。多くはそれだが。
庵主は、下手物好きだから、そういう話を聞くとその予告篇から見てみたくなるのである。
「このお酒はまずい」と聞いたら、念のため、それを実際に呑んでみたくなる。
たとえばどんなお酒かというと、おっと、実例を出すのはやめておこう。
庵主は俳優の向井理〈り〉の名前が今でも読めない。だから「り」と読んでいるのである。
『だが、そのなかで唯一彼女を後押ししてくれたのが、ほかならぬ向井だった。出産後、現場
に復帰するかどうか悩んだ[向井のマネージャーの]田島は、最後の最後で向井に電話で相談
したところ、彼はあっさりと彼女の決断を受け入れてくれたのだ。
このときの彼の言葉は、ファンならずともキュンと来るものがある。
ぜひ、本書で直接確認していただきたい。向井理、かっこいい!
ときっと思うはずですから。』(典拠)。いい予告編である。本を買いたくなってしまった。
その「かっこいい!」一本のセリフを聞きたくて。
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『片想いはかなわないからこそ片想いなのだが、それを田島は、相手を「捨てる」ことに
よって成就[〈じょうじゅ〉]させたということもできるのではないか。なにしろ、それに
よって向井はさらに成長したのだし、彼女は母親という代わりのきかない立場に専念できる
ようになったのだから。』(同上)。母親は子供の最高のマネージャーという落ちがまたいい。