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2013-02-06 旨味麦芽増量「金麦」

その缶には書かれていないが、6本パックの包装には「旨味麦芽増量」と謳っている。
マイナーチェンジしたのだろう。今は本ビールのマイナーチェンジの季節なのか。
庵主が「本ビール」と呼んでいるアルコールを添加したビールは、外面如菩薩内面如夜叉で、
見た目はビールだが、その中身はアルコールのスカスカ感を上手に誤魔化している代物である。

しかし、ジュース業界に比べればまだ良心的なのである。
「ファンタオレンジ」とか「三矢サイダー山形県産さくらんぼ」などといっていても、
中身はオレンジやさくらんぼの香料で殆ど原価只。果汁は全然入っていないのである。
入っていても2%とか3%である。入っていないのに等しい嘘っ八の詐欺商品なのである。

本ビールも、発泡酒を水で薄めているというなら冗談にもならないが、一応は飲めば酔っぱ
らえるアルコールを混ぜているのだからまんざら嘘ではないというところが救いである。
発泡酒にスピリッツを混ぜるのは、実は酒税逃れなのである。
アルコールを混ぜるとリキュールということで酒税が安くなるところを突いた悪知恵である。

しかし敵〈メーカー〉もさるもの、日々、本ビールの騙しの技術を磨いているのである。
今度の「金麦」も、黙って出てきたらビールと見紛うようになってきた。
体が、だんだんその技になじんできたのである。それを進化というべきか。
庵主はためらわず「劣化」しているというが、しかし、存外飲めるようになってきたのである。

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今度の「旨味麦芽増量」を謳った「金麦」の原料。
厳選した「旨味麦芽」を主に使用。豊かな麦の旨みをお愉しみください。』とある。
原材料 発泡酒(麦芽、ホップ、糖類)、スピリッツ(小麦)、炭酸ガス含有』。
アル添ビールのベースになる発泡酒もメーカーによって造り方が異なるようである。

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「三矢サイダー山形県産さくらんぼ」の名誉のために書いておくが、それは果汁1%である。
ちゃんと果汁は入っているのである。「ファンタ」なんかとは違うのである。
「果汁1%」というのは、「気休め」というのか、「冗談」というのか。「誠意の一滴」か。
ちなみに、アルコール1%未満の飲料は「酒」と呼ばないが、それに近い数字なのである。


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Commented by starfield at 2013-02-06 20:54 x
そうですよね。
冷静に考えるとファンタとか果汁がほとんど入っていないんですよね。
その点アルコールは度数をうたっているのでマシかもしれないですね。
Commented by munojiya at 2013-02-08 00:28
アルコールが入っていないビールみたいな飲料をビールテイスト飲料と呼びます。
ならば、果汁が入っていないジュースみたいな飲料はジューステイスト飲料ということになります。
いずれも、その本質はジャンクフード(ゴミ食)でしょう。
口にしても何の栄養にもならない食品のことです。
口を楽しませてくれるという意味ではいずれも「清涼飲料」ということになりますが、そういう飲み物を口にできることを「進化した」と見るか、庵主のように「劣化している」と見るかは別れるところでしょう。
選択肢が増えて豊かになってよかったね、ということにしておきまょう。
by munojiya | 2013-02-06 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(2)

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