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2013-08-11 (笑)

座談会とか、手記とかいった、現在雑誌で使われている手法は全部菊地寛が考えたという話を
読んだことがある。菊地寛〈きくち・かん〉というのは、文藝春秋社を作った人である。
作家でもあり、雑誌の編集者でもあった。会社の経営者というべきか。
総合文筆業者だったというわけである。

で、座談会の記事で、発言の最後に「(笑)」という記号というか、演出を考えついた人は
ナントカという人であるということを書いてあるものを読んだことがあるが、そのナントカ
さんの名前を忘れてしまった。それを始めた人の名前は分かっているのだという。
たしかに、(笑)とあると、その発言が気になるから、上手いことを思いついたものである。

長い座談会の記事では、それが息抜きになるのである。
とりわけ、固い話が続いているときにはその(笑)は砂漠のオアシスみたいなものである。
そこでホッとして、一息ついて、また先を読み続けようという気持ちになってくる。
お酒がそうである。いいお酒が続くと呑んでいて疲れてくるのである。

そこで息抜きの軽いお酒が出てくるとホッとするのである。
そこで一息いれると、その先のお酒がまたおいしく呑めるのである。
(笑〉には自然発生の息抜きのものとは別に、自虐的表現や、揶揄的表現の使い方がある。
「慈悲深い支援団体(笑)」とか「人権弁護士(笑)」である。そのユーモアに(笑)。
by munojiya | 2013-08-11 00:01 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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