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2013-08-20 本物の酒と紛い物の酒

本物と紛い物〈まがいもの〉の境目をどこに見るかということである。
自分にとって、どこまで紛い物が許容できるかということでもある。
本物と紛い物の違いは、価値観の高低である。満足感の大小である。
本物の方が手のした時の優越感が高いのである。充実感が大きいのである。

紛い物は安いというのが取り柄である。食べ物なら本物の方が断然うまいのである。
本物の供給数が足りなくて容易に手に入らない場合には、質は落ちるのを我慢して紛い物で
間に合わせるしかないのである。
品質の劣るところをどこまで我慢できるかということである。

あまりにも質が低い紛い物では使い物にならないからである。
背に腹はかえられないといっても、まずい紛い物では口にする気にならないのである。
お酒は本来米だけで醸す酒だった。今はアルコールを添加して造る酒が大半なのである。
アル添酒を紛い物と見るかということである。

純米酒原理主義者は、アル添酒を紛い物と見る。いな、偽物の酒だというのである。
アル添酒自体も良くないが、そんな酒を呑む呑み手も料簡が間違っていると見識を問うのだ。
庵主はアル添酒でもそれがうまければ全然問題ない。尤もアルコールを大量に混ぜたお酒は
さすがに味が浅くて庵主には呑めないが。うまければ紛い物でもかまわないのである。
by munojiya | 2013-08-20 00:03 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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