2013-08-30 今週は若手の35蔵
開催される。これまたうまいお酒が呑めるのである。呑み手には至福の会が続く。
先だっての「日本酒フェスティバル2013」が、うまい日本酒を造ってきた先駆的な蔵が
多かったのに対して、こちらは若手の意欲的な蔵が多い会である。
くしくも、二つの会は参加蔵元数がぴったり同じ35蔵。
そしてそれは、庵主には絶対呑みきれない数なのである。酒量的にも、時間的にも、である。
「NF2013」でも、多くの蔵の酒を呑むことができなかった。
酒量の関係で、すでに知っている蔵のお酒は極力呑まないつもりではいたのである。
いつも酒縁会では、つい呑み過ぎてしまい、あとから難儀してしまうからである。
すでに呑んだことがある蔵は出展したお酒の表情と傾向を見るだけにして、まだ呑んだこと
がない銘柄と変わっているお酒だけ口にしようと作戦を立てて会場に臨んだのである。
しかし、知っているお酒の前に立つと、やっぱり今度のお酒はどうなのか気になってしまう。
そこで蔵元さんと話し込んでしまうと、味見の一杯で酔い、お酒の話で時間があっという間に
過ぎさっていくのである。気がついたときには、時間切れで呑みそこねたお酒がいっぱいと
いう体たらくである。35蔵は絶対多いのである、賑やかではあるが。どのお酒も魅力的なの
で、そこで誘惑に負けたら、最後まで辿り着けないのである。それがまた楽しいのだけれど。
-----
今度の会で、庵主の好みはといえば「相模灘」と「一白水成」である。
若手の蔵が多いので、ここからお酒を追いかけると、お酒と一緒に齢をとれる。
名門蔵の風格を湛えた味わいと、先行蔵の洗練された技と、若手蔵の活気ある酒造りと、
それぞれの個性が同時代で味わえる幸せに今の呑み手は恵まれているのである。さあ会場へ。