2013-11-02 地獄〈さけ〉への道は善意で鋪装されている
「地獄」ともいうのである。
人間の負の一面をいう時に使う言葉である。
なんでもそうだが、安全地帯にいて、人の不幸を傍から見ている分には面白いのである。
戦争映画の面白いことはそれである。日本人から見て朝鮮人が面白いのもそれなのだろう。
戦争映画なら、日本軍が敵をばったばったとやっつける映画ならもっと面白い。
朝鮮人なら、関わり合いにならなければ、それを見ているだけで面白いのである。
しかし、戦場に刈り出され兵士とか巻き込まれた人達にとっては、悲惨・地獄以外ではない。
戦争同様に、当人にとっては、それは悲惨の極みであり、地獄の苦しみなのがアル高である。
酒〈アルコール〉とは、一度落ちたらはい上がれない底無し沼である。
一度なったら治らない糖尿病みたいなものである。悪化を防ぐことができても治らないらしい。
発想の転換で、酒をなくしてしまったら解決するではないか。その正義は人を殺すのである。
アメリカの禁酒法〈せいぎ〉は、アメリカ人の悪の面をさらけだしてしまったのである。
『地獄への道は善意で鋪装されている』(典拠)という。
善意が、アル高患者(今はアル高は病気とされている)を殺すのだという。
戦争とか、アル高とかの不幸をうまくかわして通れた人のことを幸せ者というのである。
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うまいお酒を器用にかわして通ってしまった人のことは不幸者としか庵主には思えないが。