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2013-12-11 パンドラの箱

パンドラの箱というのがあるという。
箱は、匣と書くのだったか。箱と匣はどこが違うのだろうか。調べる気力はない。
「パンドラ」は、漢字では「原子力」と書くようである。
一度開けたら始末におえないことをいう。

広島と長崎に2発の原爆が落とされ、チェルノブイリ原発事故が起き、福島第一原発事故が
起き、人類はやっとひとつのことを学んだ。
「原子力は人間を幸福しない」
』(典拠)。
運の悪い人がやり続けるのだろうが、核廃棄物の管理は数億年を要するという。

そんな無益な仕事は誰がやるのか。
先人の成した不始末の後片付けを延々と続ける仕事を、である。
治る見込みのない人の介護に匹敵するむなしい仕事である。発展的な利益はないのである。
本人が納得してやる分には自由であるが、そんな仕事を強要されたのではたまらない。

庵主の仮説に、人類は原子力を開放してから“74年”で自己崩壊するというものがある。
オリンピックを開催した共産国はその“10年後”に崩壊するという仮説みたなものである。
原爆の初実験はたしか1945年の7月だったと思う。+74年である。
そう遠いことではないので、それまでにうまいお酒をせっせと呑んでおくのである。

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戦争が終わった後、この技術は平和利用のために原子力発電に転用されたが、これが人類の
悪夢の始まりになった。原発は制御能力を失うと、永遠に大地と人間を汚染し続けるからだ。
壊れ、暴走し、それを止める手段を持たない
』。『人類は道を踏み外した。』。
それは、まさにマッドサイエンスだったのである。もうだれもが逃れられない危難である。

このうち、チェルノブイリと福島は未だ現在進行形の事件である。福島の現場は汚染が
どんどん拡大しており、もはや収束不能になっている。有害物質を止める手段がない。
作り上げたものが壊れ、暴走し、それを止める手段を持たないのだから終末的だ。
』。
コップの中に一滴ずつ水をたらしていく。やがて、コップから溢れるのは時間の問題である。

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「マッドサイエンス」とは「人知の限界」のことである。
それを超えたら掛かる自動ブレーキのようなものである。
その線を超えたら人間が壊れてしまうからである。
人が発狂するのは、自己崩壊をふせぐ最後の自衛手段なのだと聞いたことがある。

by munojiya | 2013-12-11 00:02 | 酒の肴 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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