2014-05-20 一説に曰く
『筆坂さんの追放劇を思い出します。常幹会議で唯一正論(フワには異論とうつる)をはく
筆坂さんに、最高幹部たちは内心歯噛みしていたことでしょう。正論なので、どうしても反論
ができない。そして、能力があり、年齢的にも志位の後継者になりうる。フワは恐れました。
「アイツがトップになったら、俺が敷いた路線を根本的に変えてしまうかもしれない。
もしかしたら津久井での生活もあやうくなる」。山荘での王侯貴族のような生活を失うのが、
なにより怖い。夫人の悲しむ顔が目に浮かぶ……。フワは決断しチャンスを狙います。ほん
のわずかな落ち度で、筆坂さんはあらゆる役職を奪われ、議員辞職に追い込まれる。(中略)
カラオケボックスでチークを踊り女性の腰に手を回した、たったそれだけで議員辞職は
おかしいよ、と思う一方、「筆坂さんは脇が甘いな、ダメな人だったんだ」と納得したり。
いまは完全に分かります。これは筆坂さんを何とかして亡き者にする謀略だったんだと。
事件後、フワは着々と利権を固めます。
社会科学研究所を山荘内に持って来て、所員は全員子飼いの党幹部。所長として気が向いた
ときに御高説を垂れるだけ。中国への大名旅行。料理人、運転手、ガードマンに囲まれ贅沢
三昧。「共産党」と名の付く仕事でこれだけの贅沢をしているのは、日本で他にはいないで
しょう。死ぬまで安泰。権力闘争に勝ち抜き、終身利権を手にしたのです。』(典拠米欄)。
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フワは日本共産党幹部の不破哲三のこと。上田健二郎の通名である。上田耕一郎の弟である。
料理人付きの生活をしているという。ならば、きっといいお酒も呑んでいるのだろう。
どんな銘柄を呑んでいるのか知りたいような、知らなくてもいいような。
共産党御用達〈ごようたし〉のお酒というのはあるのだろうか。赤箱の「誠鏡/幻」とか。