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2014-06-30 山の映画「春を背負って」

私は山歴20年です。小屋もよく利用します。
「山好きな人にはいい映画でしょう」なんて言う人がいますが、山に行く人間に言わせると、
ん???と思うところが多すぎて、物語の中に全く入っていけませんでした。
綺麗な映像を見たいなら、NHKの山番組のほうが遥かに上です。
』(典拠)。

レビューがぼろくそだったのでどんなにひどい作品なんだろうと思っていたがなかなか
いい作品じゃないですか。淡々としてなかなか落ち着いた作品だと思いますよ。
キャストが良かった。特に豊川、蒼井はGOODーー。ストーリーがおかしいとか松山が
下手だとかありましたが何なんでしょうね。

最近のレビューは信用できませんね。青天の霹靂が良くてこれが良くないなんて私には
考えられません。
』(典拠)。
退屈だって思う人もいるだろうけど、その時は寝てしまっても最後に山崎まさよしの
「心の手紙」を聴いたら映画を観た気分になれるかも。私は好きですこの作品。
』(典拠)。

安心して眠れるいい映画なのである。CG物なんかは、庵主には煩くて寝ていられない。
結局、監督が個人的に立山でもう一回映画作りたかっただけだったんやろね。剱岳点の記は
良かった。一回で辞めときゃ伝説になったのに。。。
これをベタ褒めする人は関係者かさくらやね。
』(典拠)。貶す人は寅さんか。

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『[映画の主人公は]有言実行し、会社を辞めて山小屋の主人となる。わたしは登山をしない
けど、映画を見ていて大変な仕事だと思った。山岳警察隊などもいるが、急に遭難者が出た
場合、山小屋から近ければ、どんなに天候が悪くても捜索に向かう。命がけだし、まさに父親も
そのケースで命を落としたのだ。
』(典拠)。

「遭難者」を、山登りをしない庵主は「おばかさん」と読んでしまったが、山に登る人は
それを「しれん」とか「うんめい」と読んでいるのだろうか。
どっちで読もうと、いつの世にもある程度の割合で存在する気違い同様「めいわく」である
ことには変わりないが。逆か。「気違い」を「そうなんしゃ」と読めばいいのだ。神の悪戯と。

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読書は活字を読むことで、読者が自分の脳内にそのシーンをイマジネーションしながら
物語を想像するものですよね。この映画の中にも役者の言葉や仕草から想像できる人を想う心
とか優しさがたくさんあると思いました。そういう気持ちを感じることの出来る映画だと思い
ました。
』(典拠)。まさにそのとおり。悪評する観客には想像力はないのかといいたくなる。

いや、これも逆か。
普段は悪評なんか投稿しないような人でも、一言悪評を書きたくなるような映画なのである。
この映画の良さを理解できない自分に対するもどかしさを口にしてみたくなる映画なのだ。
この映画を見たという「感動〈であい〉」を語りたくなる映画だということである。

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「剣岳」も映像以外取るところのない作品でしたが、これはそれ以下です。中堅以上の名優
をあれだけ配して、演技もみんなバッチリで、なぜこれだけ残るもののない作品なの、といった
感じです。蒼井優の名演が哀れに見えてきます。結局、映画ではないのです。ダシのない味噌汁
です。ドラマがないのです。監督に敬意を払ってみんな友情出演といった感じです。

繰り返しますが、これのどこが映画なのという感じです。
』(典拠)。
「ダシのない味噌汁」という表現がいい。これは使い回しができそうな重宝な表現である。
「映像以外取るところのない作品」という核心を突いている感度の高さも共感はできる。
でも味噌汁ぐらい自分で作ったら、とも思っちゃうのである。ダシは客が入れる映画なのだ。

こんなふうに、である。
なにが描かれているか、どんなセリフがあったかなどを追っていてはたどり着けない場所が
あります。なにを描かなかったか、どんなセリフが無かったかを観てみると、見えてくるもの
があります。山に拘る必要のない、骨太な作品です。

リア充真っ只中の人達には、かなり物足りなさを感じるかもしれません。しかし、そんな人達
もいつか気付くでしょう。いま旨いと思っている物が、実は自身を蝕む食品添加物や加工食品
や人工合成によるものなのだと。「思い」を、ゆっくりと考えてみたい。そう思わせる映画は、
とても貴重で稀少なものだとつくづく思わされました
』(典拠)。

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悪評を書きたくなる人の気持がよく分かる映画なのである。
ポスターもいつの時代の映画?という作りでしたが、何より古臭かったのがBGM。かなり
驚きました。
』(典拠)。庵主には、そのわかりやすい音楽も心地よかったのである。
思えば、庵主は今、映画でしか音楽を聴いていないことに気がついたのである。

お酒の好み同様、映画も、見る人の好みはさまざまなのである。
正解はないといっていいだろう。
いくらいいお酒でも、呑む場所とか情況が異なるとそのよさが分からないことがあるように。
で、一言呑んだ感想を言ってみたくなるのがいいお酒なのである。感動を語りたくなるお酒が。

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観る前にここのレビューを読んで不安になったけど、観て良かったとハッキリ言える。
私が登山が好きだからという訳じゃない。ここで描かれてる世界は簡潔にまとまっていて、
伝わりやすく、人物描写も捻ってない。そこがとても好きだった。素直に観れたし、映画の
世界に入れた。

何だか王道な映画で、そこが良いのだ。たぶん観る人の状態によって評価が分かれるのだろう
が、素直に観れば満足度はとても高い作品と思う。
』(典拠)。
お酒も、映画も、自分で確かめてみないと判らないということだろう。
参加することに意義があるというのはそれを言うのだろう。参加しないという判断もあるが。

by munojiya | 2014-06-30 00:03 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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