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2014-09-01 今週の嫌味「誤植にとらわれないで」

アマゾンという「書店」がある。世界一のブラック企業と呼ばれている「書店」である。
アマゾンは書物以外の雑貨も売っているから正しく言うと「書店」ではないのだが、本読み人
〈ほんよみにん〉にとっては、その知性を試される嫌味企業なのである。
お前は何のために本を読んでいるのかということが試されるということである。

本を読む人をインテリと呼んでいいだろう。
庵主は本を読まないインテリを知らないから、そういうことにしている。
そのインテリが目指すものは何かということである。
経世済民だろう。

ところがアマゾンは日本で商売をしているのに、日本に税金を払っていないのである。
それをいったら、日本の銀行は法人税を払っていないというから似たようなものか。
そんな会社のサービスを利用する馬鹿がいるかということである。
インテリの定義は金儲け主義者ではないだろうに。

そのアマゾンで扱っている本の書評(駄本のそれはカスタマーレビューと呼ぶらしい)『著者
の本を読むと小室直樹氏の著作を読んだときの衝撃を思い出す。
[中略]出版社の校正ミスや
誤植にとらわれないで是非内容を読んでほしい一冊である。
』(典拠)。
人が初めて吟醸酒を呑んだときのような衝撃が味わえる本らしい。

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アマゾンのサービスは便利なので、それに騙されてアマゾンの本質を見逃してしまうのである。
遅参池沼、おっとっと、庵主のワープロは地産地消を知らなかったのだ。即、語句登録。
地産地消という。地元でとれたものを、地元で食べるのが真っ当な生き方だというのである。
言い換えれば、お金は地元に落せということである。お金は日本の本屋に落すものである。

イオンが忌み嫌われるのは、地元の金を地元に落さないでかっさらっていくからである。
やらずぼったくりだからである。守銭奴の思想だからである。
アマゾンはその思想の最悪な会社なのである。インテリはその思想に与〈くみ〉するのか。
インテリの知性が試されるのである。地産地消をもじって知産知消でなければ無意味である。

アマゾンが、本を雑貨として扱っていることは、その商品の紹介の仕方を見ると分かる。
例えば倉山満著「大間違いの太平洋戦争」だが、肝心な事が判らないのである。
アマゾンがいう「メーカー名」である。版元名が一見して判らないのである。
例えばこの本のメーカーが岩波書店なら、読むまでもない本だと簡単に判断できるのに。

庵主はアマゾンの書籍販売を馬鹿にしているが、いや、本当はそれを利用している本読み人を
馬鹿にしているのだが、しかし、今、都会から一歩離れたところに住んでいると本屋がない
という現実は見えているので、そのことを非難することはないが。背に腹は換えられない。
お酒もまた、都会から一歩離れた所に住んでいると、うまいお酒がないのと同じなのである。

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BBCがどこまで信じられるマスコミなのかは判らないが、次のような報道があったという。
amazonが凄いのは、超低コストの送配システムを作り上げたからで、[中略]
amazonがどれほどすごいかというと、こういう記事が。
「英BBCは、ネット通販大手アマゾンの物流センターの労働環境について潜入取材を行った。

23歳のアダム・リトラー記者が、派遣社員の「ピッカー」として入り込んだのだ。
同記者の取材によると、従業員たちは「想像を絶する」プレッシャーを受けており、
「奴隷のように」労働させられている。1回のシフトで17キロメートルもの距離を歩かされ、
「33秒に1つ」の割合で商品を集めなければならないという。

物流センターで働く従業員の話によると、その過酷さは「強制労働収容所」並みであり、
従業員たちのプレッシャーは、「精神的および身体的疾患」につながりかねないほどだと
いう。」
[その記事のソースはこちら。ソースによると、『10時間半の夜間シフト
のうち、休憩は1時間が1回。
』。実働9時間半である。]。

ゼンショーの500時間労働が世界的に日本叩きの格好のネタになると思っていたのですが、
上には上が。
』(典拠米)。
9時間半で17キロなら1時間当たり約1.8キロである。徒歩1分とは80メートルだから、
毎時23分間歩くという仕事である。8時間立ちっぱなしという仕事と比べてどんなものかな。

by munojiya | 2014-09-01 00:03 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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