2014-11-06 サントリーの逆鱗
講談社がヘタを打ってしまったのである。
その記事の取り扱いで、広告主、いや、大広告主であるサントリーを激怒させてしまった。
ちなみに、「マッサン」というのは今(2014年11月)のNHKの朝のドラマである。
ニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝のドラマである。
もともとは洋酒の壽屋(現サントリー)でウイスキーを造っていたのだが、なんらかの事情で
壽屋とは袂を分かって北海道の余市に自前の醸造所を造った人である。
ニッカの由来は、もちろん日禍ではなく、旧社名の日本果汁によるものである。
講談社は何をやってサントリーを激怒させたのか。
サントリーのウイスキーを虚仮にするようなことをやってしまったのである。
『「[2014年]8月25日発売の「週刊現代」(講談社)で、サントリーから角ハイボール
に関する2ページのカラー広告の出稿があった。
しかし、この広告の次ページから、「我が社に伝わる秘宝」とのカラー企画を掲載したのだが、
この中でニッカを大きく2ページにわたって取り上げ、写真も大きく掲載した。事実上、
ニッカのPRと受け取られても仕方のない構成だったのだが、これがサントリーの逆鱗に
触れてしまった」』(典拠1)のである。
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「マッサン」をNHKに売り込んだのは、ニッカ(の広告代理店)の知恵者によるものか。
それに対抗して『「日本で最初にウイスキーを生み出したのは、大阪で前身の「寿屋」を立ち
上げ、竹鶴を一時丁稚奉公させていた鳥井信治郎である――という自負のあるサントリー』
(同前)ならば、同じことをやればいいのである。
寿屋こそ、今日、世界的栄冠であるウイスキー「山崎」を世に放った日本のウイスキー造りの
濫觴〈らんしょう〉なのだという堂々のドラマを、である。
もっとも、当初の寿屋の「ウイスキー」なるものは、ちょっと特殊な日本規格のそれだったの
で、おおっぴらに詳〈つまび〉らかを語れない部分があるかもしれないが。
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『サントリーも便乗で売上が大増加してるのに大人げないな』(同6)。
『ウヰスキー復権陣営を張ればいいのに、ちっちぇー』(同11)。
『せっかく見開き広告出したのに、その次のページからニッカを礼讃したら
ニッカのウイスキーでハイボール飲もうと思うじゃん。
竹島を韓国名でHPに載せるような企業体質だけに9cm並みの小ささだとは思うが。』
(同284)。サントリーは経営陣に韓国人がまじっているということか。Kの法則かな。
『サントリー器小さすぎ
マッサンに出てくる鳥井のモデルの鴨居も魅力的に描かれてるのに』(同13)。
サントリーのハイボールグラスは9センチというオチである。
『熊襲に飲ますサントリーはない』(同28)。
『東北人は一生言い続けそうで怖い』(同106)。
そう言われた東北人はニッカを飲めばいいだけてのことである。
『サントリーの宣伝部って言ったら、それなりのブランドだったのに、随分と劣化したもんだ。』
(同14)。サントリーブランドは、酒はともかく、宣伝は“うまい”。
『全国誌じゃなくて、小さな地方の情報誌でも広告と記事、広告と広告の組み合わせには結構
気を使うからね』(同525)。講談社の編集も劣化しているのである。