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2015-02-01 時局物「10億円ビッグ大外れ」

大当たり、いや、大外れだったという。
時に2015年1月31日午後7時まで販売されるサッカーくじ「10億円 ビッグ」の
TVCMが28日になって放送中止に追い込まれてしまったのである。
同CMは同月10日から放送されていたものである。

あと、4日を残して、ラストスパートだというのに、あえなく中止になってしまったのである。
CMに、「イスラム国」とみられるグループによる邦人人質事件を連想させる人名やせりふ
が含まれていたとして、くじを運営する日本スポーツ振興センター(JSC)が28日放送を
取りやめたことが30日分かった。
』(共同通信)。CMは時局を追いかけてしまったのだ。

庵主は、テレビを持っていないので、そんなCMが流れていることも、それが28日になって
放送中止になっていたことを、勿論、知らないのである。
共同通信も、そのCMが28日に中止になっていた事件に全然気がつかなかったようである。
事件が発生してから2日後にやっと気がついたようである。

マスコミの情報収集能力もそんなものなのである。
人質も、もし殺されたならそれが分かるのは早くて2日後といったところか。
CM作家は「五島さん」で大当たりだったが、JSCは放送中止で大外れだったのである。
庵主は、この冬は、燗がうまい「十水〈とみず〉」に出合って大当たりだったのである。

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昔の話である。ローキード事件の時に、小佐野賢治が国会で「全然、記憶にございません」と
シラを切ってその名演技に世間が沸いていたことがある。
同じ頃たまたま見た映画が、当時すでに旧作だった「善魔」で、その中に出てくる汚職疑惑の
議員役の伊藤雄之助がそれと同じセリフを吐いた瞬間、場内が大爆笑になった事がある。

期せずしてそのセリフがギャグになってしまったのである。
今度のキーワードは「五島さん」である。
イズイズの人質になっている後藤健二さんの情報が刻々と伝えられる中で「五島」と聞いても
それは「後藤」と聞こえるのである。苦笑を堪えるのに苦労するCMなのである。

今はネットがあるから、テレビがない庵主もそのTVCMを見ることができる
CMでは、「ゴトウ」さんの値踏みは「10億円」だという。リアル「ゴトウ」さんはなんと
「200億円」だから、サッカーくじの賞金がセコく見えてしまうので中止にしたのかも。
まさか!はありえる。』というキャッチコピーはイミシン(意味深長)である。

CM作家の察知能力には感心しちゃうのである。吹き出しそうになるのを堪えるのが大変。
宝くじを買う人は馬鹿だという説がある。あんなもの当たるわけがないというのである。
サッカーくじも、賞金が10億円ということは、宝くじ以上に大量の外れ籤があるという事
だから、買うのは大馬鹿か。否、外れたお金はスポーツの振興に貢献するのだというのだ。

by munojiya | 2015-02-01 00:03 | 時局物 | Trackback | Comments(0)

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