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ビールの税金が上がる日

日本政府が第3のビールの跋扈に業を煮やして
その脱法行為をいさめるために
法の抜け穴を完全にふさいで
酒税の減収を防止しようと目論んでいるという。

それを
飲み手の立場からいえば
第3のビールの増税を目論んでいる
ということになる。

ビール会社の立場からいえば
全社を挙げてせっかく苦労して造った
代用ビールに対する政府の干渉は
常軌を逸しているということにもなろうか。

もっともビール会社でも
第3のビールに立ち遅れた会社は
そうしてくれれば
模造品作りみたいな仕事から解放されると喜んでという。

ビール様(よう)アルコール飲料もすべて
ビールと同じ税額ということになれば
何も苦労してまずいものを造るという邪道に踏み込む必要がなくなるので
良心の呵責から解放されるという喜びである。

現行の酒税法は
酒類を10分類11種類に分けて
それぞれに細かく税額を決めている。
それを醸造酒、蒸留酒、その他の酒の3分類にするという。

それを聞いて庵主は笑っちゃうのである。
アル添の日本酒はどう転んでも醸造酒とはいえないから
今度はその他の酒になっちゃうのだろうかと
その手綱捌きに目がいっちゃうからである。

アルコール度数で決めればいいという説に庵主はなびくのだが、
そうなったら
ビールの税収がどーんと落ち込むことは避けられないから
そうはいかないだろう。

というのも
ビールの税負担が異常に高いためである。
そしてビールおよびビールみたいな酒の売り上げが
全酒類の約70%を占めているからである。

小泉政権を、
この前の選挙で民意が支持したのだから郵政民営化を進めるというのなら、
ビールの高税率を民意は強く拒否しているのだから
その税金を安くすることが民意の実現ということになるがそうはいかないのである。

民意なんぞは
政府にとって都合のいいときだけの大義なのである。
酒飲みなんかに
民意など問えないと思われているのかもしれない。

それにしてもである。
酒を買っても
その税額がきちん表示されていないのは
いったいどうなっているのだろう。

どれだけ酒税を払っているのかわからないというのは
国民から納税の楽しみを奪う行為にほかならない。
多くの酒飲みはいくらのお酒を飲んでいるのか知らされていないのである。
そんな不確かな税金なんか払いたくないというのが庵主の民意なのである。
by munojiya | 2005-11-09 00:35 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya