2015-04-28 選挙が終わった
庵主の選挙区は、東京のど真ん中と言ってもいい新宿区である。
即ち、中央である東京の一番進んでいる筈の選挙区なのである。そう思っていたのだが。
新宿区は区議選だけだっが、投票所に貼ってある候補者の名前の一覧表を見て溜め息が出た。
定員39名のところに立候補者が52名だから、選挙の体は成しているのである。
合格率75%と、利き酒師の資格試験並の難易度である。落ちるほうが難しい。
選挙は試験ではないから、合格率とは言わないか。
立候補したときに当選する確率のことはなんというのか。選挙事情に疎い庵主は知らない。
溜め息が出たのは、そこに、見事にDQNネームが並んでいたからである。
庵主は、新宿区は、日本でも最上の選挙区なのだとばかり思っていたのである。
例えば立候補者の名前が「山田花子」だとする。それを立候補者名一覧表には「山田はな子」
といったように仮名まじりにして登録しているのである。
「やまだ花子」とか、「山だ花子」とか、「やまだはなこ」とか、中には「やま・はな」と
いった名称で登録している候補者もいるのである。「山だはなこ」もある。
ラジオネームという。あれは自分自身を馬鹿にしている仮称のことであるが、選挙の立候補者
〈カンバン〉ネームは有権者を愚弄しているのじゃないか。お前らに漢字は書けないだろうと。
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その悲惨の実態はこれである。笑わないでほしい。新宿区の地方選挙の姿なのである。
多少なりとも漢字が書ける庵主が見たら泣けて来る光景である。
漢字も碌に書けない人を有権者とする選挙に赴くのは恥ずかしくなってくるのである。
ウディ・アレンなら、「自分が有権者になれる選挙の有権者にはなりたくない」と言うか。