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2015-08-19 ファミリー

ファミリー写真というのがある。
家族のいい表情を撮った写真の事である。
よく撮れたものは、他人の家族であっても、つまり縁もゆかりもない知らない人の事なのに、
親近感を感じることがある。人間が持っている共通感情を刺激するからなのだろう。

パソコンが、すなわち、パーソナルパソコンが、個人的に使用できるパソコンが出現した時に、
庵主はそれを何に使う物なのか分からなかったのである。
今なら分かる。ワープロとして使えば便利だということを。あとはネットに使える。
そして、あってはならないことだと思っていた個人映画館としても使っているのである。

映画は、映画館のスクリーンで見るものだという信念があったからである。
即ち、映写技師がいて、うやうやしく自分のために上映してくれる環境が映画館だったのだ。
個人映画館はお酒で言えば手酌である。一人で勝手に呑む酒である。非社会的な行動である。
世間(他人)との関わり合いを断った不健康な映画の見方なのである。淫する見方である。

たまたま隣の席に座った見知らぬ客の殺気もない、殺風景な環境が個人映画館である。
映画を見るという目的は達成できるから、個人映画館でもいいのだが、傍からそれを見ると
難しい言葉でいえばオナニーに耽っているようにしか見えないのではないか。
カメラの使い道が分からない人に、ニコンはファミリーを撮れというのである。微苦笑。
by munojiya | 2015-08-19 00:03 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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