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2015-09-23 異見あり

一説は必ずしも正論ならず、である。
一つのもっともらしい主張は、その場限りの正論であることが多いという話である。
中国は、都市によって住人の性格が違うんだが、北京の住人は政治好きで、カネもないのに
一日中、口から泡を飛ばしてバーバー騒いでいるらしい。

上海や香港の住人は金儲けにしか興味がないので、そういうヤカラを冷たい目で眺めていると
いうんだが、金儲けが好きな人というのは自分の中で完結しているので、あまり周囲に迷惑は
掛けない。ところが政治好きは、他人に思想を強制する。迷惑です。
』(典拠)。
安倍総理周辺は、アメリカと組んで戦争をしたがっているというのである。

それを読んで、確かに政治好きは戦争をしたがるので迷惑だが、それに比べると金儲けが
好きな人は迷惑はかけないよな、と思った人は軽率なのである。
いや、それはない。
なんなのジョージ・ソロスとかビル・ゲイツとか。

実業家はまだしも、外国人投資家に対しては「いい加減にしろ」の一言も出ようというもの。
日本人の守銭奴も持ってる桁は違うけど大概でしょう。
』(同米)。
庵主などはいつも軽率なので、ルーパーさんを笑えないのである。
百薬の長という正論を信じる人は軽率だろう。気違い水という正論もあるのだから。

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ルーピーさんは、直前に会った人の主張をそのまま口にするという悪癖があるという。
いろいろな立派な人と会うものだから、その発言内容は立派なのだろうが、その都度言う事が
変わるために、どれを信じていいのか分からないのだという。
正論と正論をぶつけると、相反する事か少なくないのである。それが世の中の仕組なのである。

世の中には相反するものが同時に存在しているという事なのである。矛盾という言葉もそれだ。
正論とは、その場ではどっちに付いた方が自分にとっては得になるのかという判断の事である。
ルーピーさんの場合はそれがちょろちょろ変わるので、周囲の人がその本意を計りかねたと
いうことなのである。当然、そういう人は軽んぜられる事はいうまでもない。

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矛盾というのは世の中には矛盾があるということをいう言葉であるが、矛盾自体は良くある事
だということから「矛盾」という言葉があるのだから、矛盾があるということはちっとも矛盾
してはいないのである。すなわち、「矛盾」という言葉は自己否定している言葉だから、その
言葉自体が矛盾しているのである。当たり前のことを矛盾しているといっているのだから。

一つの説が、その場では正しく聞こえるものであって、別の局面では、あるいは別の視点から
見れば間違っているという事はよくあることなのである。
手品でいえば、見掛けの不思議が正論なのか、種が正論なのか。どっちの正論が正しいと
言えるかの。手品を見れば矛盾は当たり前だということが分かるのである。正論の嘘も。

by munojiya | 2015-09-23 00:04 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

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