2015-10-22 例えば絵がそうなのである
庵主が見て、欲しいと思う絵は高くて買えないのである。
庵主でも買える絵は買うまでもない絵なのである。
欲しくもないのである。
そして、女が、女の人から見たら男がということになるが、そうなのである。
欲しいものは手が入らないのである。
手に入りそうなものは要らないのである。
即ち、絵は見るものであって、そもそも手に入れるものではないのだ。女も同様なのである。
その点、うまいお酒はそれらとは逆なのである。
これが呑みたいと思うお酒をほとんど自由に呑むことができるのである。
要らないものから選択するのではなく、本当に欲しいものから選べるのである。
しかも、その美が自分の体内に取り込めるのだから凄い。身にしみる幸せなのである。
で、世の中には女とくっつく男もいるのである。
みんな、身近なそれを愛用しているのである。それが真っ当な生き方なのである。
お酒も、選んで呑むものではなく、身近にあるものを楽しむのが正道なのかもしれない。
うまいお酒を選んで呑むのは邪道なのである。でも、酒徳を積めと向こうからやってくるのだ。