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そういうお酒をクールな酒と呼ぼう

日本酒には
甘口と辛口という表現がある。
甘口は女酒と、辛口は男酒といわれることがある。
その辛口というのがやっかいなのである。

データー的には
日本酒度という
比重計を使った数字が明確に出てくるようになっている。
プラス3とかマイナス2とかいった数字が裏ラベルに書かれていることが多い。

ちなみに
プラスは辛口、マイナスは甘口の酒とされている。
されてはいるが、
実際にそのお酒を呑んだときの印象は必ずしもそうでないからやっかいなのである。

庵主の好みは
甘い酒である。
甘口の酒ではない。
正しく言うと日本酒度は辛口ではあるが、呑んだときに甘く感じるお酒である

プラスの3から6ぐらいの範囲で
まろやかな酒質のお酒が好きだ。
呑める上限が+7である。
+8とか、+10とか、+14とかのお酒は呑んでもまずうまいと思ったことがない。

「雪の松島」が+20というすごいお酒を出している。
その一升瓶を見ただけで庵主は後ずさりをしてしまうほどである。
例外は+14の「喜楽長」の超辛口である。
これだけは呑める。だから天保正一杜氏のお酒が好きになっちゃうのである。

+12の「春鹿」とか、同「刈穂」の辛口も
口にしてみると
「んむっ」とは思うが
やっぱり駄目である。

超辛口の酒は庵主には呑めないのである。
呑んでもうまいと感じないのである。
しかしである。
時にはその手のお酒が届けられることがあるから大変なのである。

ありがたいことであるが、
困るのである。
でもそういうときの必殺技を会得したのである。
安いカマンベールチーズを買ってきてそれを呑むと辛口の酒は存外いけるのである。

日本酒とチーズの相性は思いの外いいのである。
チーズはなにもワインだけのものではないのである。
お酒もチーズも醗酵食品ということで相通じるところがあるのだろう。
じつは辛口の日本酒に生チョコレートもいけるのであるが詳細は後日の話とする。

甘口、辛口は、洋酒ならスイートとドライである。
では超辛口のお酒はなんといおうか。
スーパードライではビールになってしまう。
庵主はそれをクールなお酒と呼ぼうと思う。

クールなお酒とは、冷えたお酒ではなくて、
庵主に舌につれないお酒という意味である。
歌の歌詞なら薄な酒というところである。
庵主の心に引っかからずに通り過ぎていく冷たいお酒のことである。

日本酒にチーズといい
日本酒に生チョコレートといい
そこまでしてお酒を呑みたいかといわれたら
貰い物の超辛口のお酒を無下にするわけにはいかないからと答えるのである。
by munojiya | 2005-11-28 00:30 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya