2016-07-14 大東亜共栄圏
いつもなら、赤く塗られている日本地図だが、これは緑色である。
惹句がいい。
『この時代に生を受けていない幸運と、日本が輝いていた時代を見られなかった不幸』。
1942年。昭和17年のことである。
その年の6月に海軍がミッドウェー海戦で米軍に惨敗するまでの日本の勢いは、
それまでの長い不況でくすぶっていた日本人の気持を高揚させて輝いていたという。
ということを、庵主の長い読書経験から読んで知っているのである。
日本の出版社が、いまの南鮮のように嘘本ばかり出していたのなら、その認識は水泡に帰すの
だが、幸いなことに日本の版元の志はけっして低くはないのである。
嘘を書いてまで読者に媚びようとしないのである。
そもそもが、その本の第一の読者は版元自身なのだから、自分に嘘をついてもはじまらない。
人のために本を出すのではない。自分のために本を出すのである。
嘘を書く理由がないのである。勿論売るために本を作る版元もあるが、それは余興である。
戦後のNHKがどうやら占領軍の放送局だったということが知られるようなってきた。
うまいお酒と真実は、なぜか、黙っていても庵主のところにはいってくるのである。幸い哉。