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2016-08-08 「シン・ゴジラ」は大人のための映画だ

今、公開中の「シン・ゴジラ」は子供向きの怪獣映画ではない。
大人のための映画である。
子供はそれを見ながら欠伸をしているという。
子供の知性では何が面白いのか理解できない映画なのである。

アメリカ映画に「ゴジラ」と名乗る紛い物がある。
ただし、権利関係は本物である。東宝は金儲けのために日本人の心を売ったのである。
アメリカという人工国家はゴジラ一つ造れなかっのである。
出てくる敵は空想の産物である「宇宙人」である。

アメリカ人の知性は、地上で理解できない現象があると、それは宇宙人の仕業だという子供
もしくは子供と同じ発想をする大人と同じなのである。
そのハッタリは面白いが、中身が浅いのである。
醸造アルコールで薄めた酒を持って来て、これがお酒だと言っているようなものである。

上手に作られた紛い物であったとしても、その味わいの薄っぺらさは否めないのである。
「シン・ゴジラ」のCGはアメリカのそれには敵わないという人もいるが、CGは手段で
あって目的ではない。庵主はストーリーが理解できないが、筋さえ理解できない人がいる。
「ゴジラ」の第1作で、当時の日本人が見入ったゴジラが今再現されたという。

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「シン・ゴジラ」を観れとはいわないが、日本人なら、観ないと損をする。
うまいお酒もそうだ。呑めとはいわないが、日本人なら、呑まないと損をするのである。
東映映画「二百三高地」に、丹波哲郎が扮する児玉源太郎のこういう台詞がある。
「乃木っ、貴様の苦衷など斟酌している暇はわしにはない。

わしが考えてる事はのう、ただこの戦争に勝つこと。それだけじゃ」
』(典拠:予告篇)。
「シン・ゴジラ」に感情移入はない。ただ、その怪獣を倒す事だけなのである。
日露戦争は1904年。こんどの「シン・ゴジラ」は119年目のそれなのである。
愛だの恋だのを斟酌している暇はない。ただ、ゴジラを倒すために日本人が奮い立つのだ。

by munojiya | 2016-08-08 00:03 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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