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2016-11-02 「スローライフ」といい、「菜食主義」といい

「スローライフ」という言葉が出てきたのは、世の中の「効率主義」に対する反動からだろう。
庵主のように、グローバリズムに辟易し、効率主義を馬鹿にして、観光立国を睥睨してやまない
「のんびり主義」(明日でもできることなら今日はやらない)の人間には、それらは時代の進化
と見るよりは、人間の劣化だろうと見るのである。便利にはなり、見かけは綺麗になるのだが。

のんびり主義とは、なにもそんなに急いで死ぬことはあるまいという考え方である。
大方の凡庸な人にとっては、世界画一主義は迷惑であり、英語なんかしゃべりたくないのである。
クイック主義は、徒〈いたずら〉に精神を痛めるだけなのである。
効率主義とは、速く生きて早く死ぬという思想だろう。

庵主のようにそんなに急がなくても生きていけるという思想とは真逆な発想である。
お酒をクイクイと迅速に呑んで、それで酔って何が楽しいのか、ということである。
ゆっくり味わって呑んで、お酒に神と世界を感じて感謝の念にひたり、感涙を流して、
今生きている喜びを感じる方が、どんなにお酒が旨いかということである。

観光立国は、自分を見せ物にしてなにが楽しいのか、庵主には理解できないのである。
OSが進化して庵主はそれで今悪戦苦闘中である。その進化は、庵主には劣化に等しいのである。
スローライフに一撃を与えたのが松本人志である。『誰が車や家作るねん』(典拠)。
菜食主義者もそうである。野菜の命だってお前に食われるために存在しているわけではないのだ。

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スローライフというのは、面倒くさい事はみんな他人に押しつけて、人が作ってくれたおいしい
所だけは頂いて、自分だけは豊かに生きようとする身勝手な子供っぽい発想だというのである。
庵主のスローライフ(日本語では「隠居」ともいうが)はまさにそれである。
庵主はパソコンを動かす「電気も」、自分が食う「米も」、作るのは人に押しつけているのだ。

そして、そのおいしいところだけはちゃっかり頂いて、一人のどかな生活をしているのである。
インテリが一人前に自立しているような偉そうなことを言っていたらからかってやるのである。
「お前さん、何食って生き続けているんだい。もし米を食って生きているなら、そのお米は自分
で作っているのかい」と。お前さんはただ人様のお蔭で生かせてもらっているだけなんだよ」と。


by munojiya | 2016-11-02 01:54 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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