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2017-02-25 「あら玉/改良信交」燗酒30度で当たり

庵主が住んでいる庵から二番目に近いところにある酒屋が升籐〈ますとう〉酒店である。
そこにあったのだ。
「あら玉」の「改良信交」が。「改良信交」は米の品種の名前である。
庵主は、躊躇わず、その特別純米酒の生酒を買ったのである。四合瓶で1404円(税税込)。

なぜなら、かつて、その純米大吟醸の改良信交の燗酒が、口に含むと、とろけるほどに
旨〈あま〉かったという記憶が鮮明に残っているからである。
来週はもう春三月というのに、なお寒冷なこの時期には旨い燗酒が呑みたいのである。
しかし、今、その願いは容易に叶えることができないのである。

今時のお酒は冷やして呑んだ時に旨く感じるように設計されているから、燗を付けるとその旨さ
が吹っ飛んでしまうのである。のみならず、ペラペラな味わいに劣化しまうのである。
駄洒落だが「燗に堪えない」が多いのである。
ああ、やっぱり冷やで呑むんだったと後悔を誘うお酒が殆どなのである。

流石、余丁町の宝、升籐酒店、そのお酒の揃えはいつ行っても魅力的である。
庵主が呑みたくなるお酒が冷蔵庫に並んでいるのである。
で、「あた玉/特別純米酒/改良信交」はこの年の冬の終わりに来てやっと庵主の願いを叶えて
くれたのである。30度の日向燗で当たりである。燗酒のあのとろける甘さが味わえた。

by munojiya | 2017-02-25 00:05 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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