「織姫」といっても、七夕のヒロインではない。
分身ロボットの商品名である。
まだ試作中なのだろうが、このままでは致命的な欠陥がある。
顔がクレイだということである。ユダが思いついた宇宙人の姿が
それなのである。
趣味が悪いのだ。ユダが考えた宇宙人は、昔は
蛸だったのである。貧困な想像力に笑える。
すなわち美的でないということである。その点では同じおもちゃでもラブドールは
まだマシだ。
OriHimeの今の顔(顔の造形)は人間の感情にとって有害である。庵主には不快である。
海賊船の、南鮮人風に言えば「強盗旗」も
それなのである。
しかし、日本人の美意識はそれを「髑髏」というおどろおどろしい漢字で書くのである。
そんなものを前面に出すのは美意識に悖〈もと〉るということである。
髑髏は言わば人間の種明かしだ。新ジャンルと呼ばれるビールは、自分が自宅飲みする分には
いいが、人にご馳走するビールではないだろう。髑髏同様、人前に晒すものではないのである。