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2019-04-28 ヤバい技術

これは、いったい何なのだ、と目を疑ったのである。ヤバいとか言いようのないその技を見て。
硬筆で、こんなことができるのか。手にしているのは見た目は硬筆であるが、穂先がボールペン
ではなく、サインペンのような柔らかい穂先になっている筆ペンなのではないかと。
動画はこれである

それにしても筆致が美しいのである。いや、美しすぎる。
それはまさしく、日本人の美意識が憧れてやまないあの漢字なのである。
こういうまともな字を書ける人がいるのである。見ているだけでも心が落ち着くのである。
漢字が秘めている精神性がひしひしと伝わってくる。漢字はときに皮肉屋ではあるが。

動画の漢字は、男手なのか、女手なのかは判らない。しかし、である。
字を書ける人は、なぜ字の構造が見えるのだろう。
このように書けば美しく見えるというバランス点が分かるのだろうか。
ただただその才能がうらやましいのである。

いま、庵主が嫉妬するといえば、そういう美しい字を書ける才能に対してだけである。
鴨頭怪人の、みじめな人生を華やかな人生に変える秘訣法なんか、その羨望の前にあっては
どうでもいいテクニックでしかない。酒の肴にはなるが。欲しいのは字が書ける技なのである。
動画はくしくも「志」で終わっている。くしくも。さて、平成最後の夜の酒は何にしようか。

by munojiya | 2019-04-28 17:40 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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