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庵主が一番嫌いな物

庵主が今一番嫌いなものは
横長のテレビである。
横長が嫌いなのではない。
そこに比率の違う画面を映し出して平気で見ているという感性が嫌いなのである。

普通のテレビ放送の画面は
横と縦の比率が4対3になっている。
横長テレビの比率は16対9である。
その比率を横4としたら縦は2.25となる。

4対3の画面を正しい比率で横長テレビに映し出すとしたら
横幅をテレビ画面いっぱいに合わせると実際の画面の縦の25%をカットすることになるが
それをなんと上下を圧縮して映し出すということを
平気でやっているのである。

それによって何が起こるか。
上下をつぶした画面ということは
左右にひっぱった画面だということである。
馬面が丸顔に映るということである。

大相撲の中継をそれで見るともっと悲惨である。
肥満の力士がみんなアンコ型(超デブ)に見えるのである。
すなわちその状態では
真ん丸が楕円形に映っているということなのである。

それが庵主には許せない。
見ていて不愉快になる。
庵主はテレビを持っていないので
たまたま目にするテレビがそれだと不愉快を通り越して怒りを感じるのである。

世間を斜めから見ているような性格がひねくれている人のことを
斜にかまえた人という。
そういう横長テレビを見ている人たちは
そもそも世間の見方がゆがんでいる人たちだというわけである。

映画館に行くと
ときどき使うレンズの切り換えを間違えて
画面のサイズが間違って映写されることにでくわすことがある。
一度などはスタンダードサイズの映画をシネマスコープで見せられたことがある

その時は画面の大きさが違っていることにすぐに気がついた映写技師が
映写機を止めて巻き戻したうえで最初からちゃんと見せてくれたが、
その時の間違いと同じことを横長テレビは平然とやっているということである。
「金、返せ」なのである。

そんな不完全な画面を映し出すテレビは、
今石油ストーブを回収しているナショナルなら回収状を全家庭にばらまくことだろう。
そういったテレビを作っている人の考え方は、
テレビを見る人はどうせ貧乏人だからその程度でもいいという発想なのかもしれない。

庵主が居酒屋で一番嫌いなことは、
おしぼりでテーブルを拭かれることである。
客が使ったおしぼりでテーブルを拭くことはないだろう。
テーブルを拭くものは別に用意しておくべきなのである。

庵主が今一番嫌いな人はいない。
嫌いな人がいないのではなくて
そういう人とのかかわりを避けることで不愉快を回避しているからである。
今はそういうことを気にしなくてもいい環境にあるということである。

同じく一番嫌いな女もいない。
これはもともと庵主は女には縁がないからである。
そういう状態を幸いだというか不幸と見るかは別として
心おだやかな日々であることだけは間違いないのである。
by munojiya | 2006-03-14 22:11 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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