『
吊しって知らなかった、勉強になりました。』(
典拠米)。
『パソコンとかでもカスタマイズしてないモデルを吊るしって言うよー』(同米)。
庵主は先の意味は知っていたが、すなわち古い人だというわけであるが、後者の意味は初めて
知ったのである。庵主は狭い世界で生きているからよくある事ではあるが。
「吊るし」は「廃語」と言ってもいいのだろう。ほとんどの人がいまは使わない言葉だ。
「イカす」とか「ハクい」も、今となっては「裕次郎言葉」である。人気は終わった言葉だ。
歌謡曲業界で言えば、「天地真理」とか「あべ静江」である。
で、「吊るし」というのは「既製服」の事である。お店で吊られて売られている服のことだ。
かっこよく言えば「庶民服」である。注文服を作れない庶民のための服なのである。
そういえば、「背広」も今は廃語に近いのか。今は「スーツ」と言わないと通じないのかも。
お酒の世界では、かつては一世を風靡した、いや、それしか売られていなかった「三増酒」が
廃語の一例である。
「三増酒」というのは「三倍増醸酒」の事である。
と聞いても、どんなお酒なのか初めて聞いた人には意味がわからないだろうが。
終戦後の原料米不足と一気に膨らんだ需要を満たすために、純米酒に大量のアルコールを混ぜて
造ったお酒の事である。「水増し」ならぬ「アルコール増し」の代物で、今は歴史の彼方である。