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うまいという枠からはずれている味わいがまずい

うまいは絶対値だといったがまずいという言葉は相対値なのである。
一枚の紙の真ん中に円を描く。
その中にうまいと書く。
そのうまいという円の中にはいらない味わいがまずいである。

好き嫌いとうまいまずいは両立するのである。
人はそれぞれだからお酒の味わいに対する好き嫌いはあるのが当たり前である。
庵主は老ね香とそれに似ている山廃香(庵主命名)は端(はな)からだめである。
そんな味わいの酒が出てきたら無条件でまずいと思う。

しかしそういう味わいにお酒がうまいと感じている人もいるようなのである。
それをさして庵主がまずいというお酒でもうまいという人がいるというのは正しい。
逆に庵主がうまいというお酒をまずいという人もいるというのはちょっと違うのである。
庵主がうまいというお酒は大方の酒呑みがうまいというお酒である。

いろいろお酒を呑んでいる人のうまい酒の評価はおおむね一致するということである。
それはうまいお酒なのである。
そういうお酒をまずいという人はそのお酒がまずいのではなく好みの違いなのである。
つまりその人のうまいという円の中からはみ出している酒だということだけなのである。
by munojiya | 2006-07-20 00:28 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya