本物のお酒とまがいもののお酒
紛い物は呑めないのである。
本物のお酒かどうかはどうやって見分けるのか。
簡単である、庵主が呑めるお酒が本物、呑めないお酒は紛い物である。
好き嫌いではない、庵主の体が受け付けるか否かなのである。
呑めるお酒は純米酒に限るということはない。
アルコールが混ざっていても庵主にはわからないからである。
庵主はお酒が呑みたいのであってアルコールが呑みたいのではないからである。
呑めるお酒は値段が高いお酒だというわけではない。
安いお酒でもうまいお酒があるからである。
精米歩合が80%といったお酒でも呑めるものはあるからである。
というより、高精米歩合のお酒でもまずいものがあるということである。
庵主はお酒のうまさの本質はそのお酒に込められた造り手の気迫だと思っている。
気合がこもっているお酒といってもいい。
うまいお酒はその気に共鳴して自分の体がうまいと感応するのである。
呑んでいて物足りないと感じるお酒にはその気が足りないから寂しいのである。
