ちびちびお酒を呑む
人それぞれといったところでいいのだろうと庵主は思う。
気障もいれば、いぎたない人もいる。
味わって呑む人もいれば、酔っぱらうことが楽しいという人もいる。
庵主のように酒が呑めないのに嗜む人もいれば
アルコールは飲んではいけないといわれてもやめられない人もいる。
飲んではいけないというのは回りの人が迷惑するからというのが理由である。
本人はアルコールのことを全然迷惑だとは思っていない。
お酒は自腹を切って呑むのがいちばんおいしいのだが、
それが出来ないときもある。
儀式のときに出てくるまずい酒や
酒の味に頓着しない先輩がおごってくれる酒である。
格式のある酒器を整えて味わう人もいるが、
庵主は普段は1個300円の60ccの日本酒グラスで、ほとんど貰い物で呑んでいる。
そして、いまアルミ缶に入ったお酒をちびちび呑むうまさを知ってしまったのである。
一口にも満たないそのお酒を舌に乗せて味わううまさが気に入っているのである。
