ぜんざいとおしるこの違い
おはぎとぼたもちの違いなど、
聞かれてもよくわからないものが少なくない。
発泡酒とビールの違いがわからないという人がいた。
わからないのが普通なのである。
呑み手は学者じゃない。
知識がないと、呑んでみてうまいかどうか、安いかどうかしか判断できないのである。
つまりビール業界は呑み手の無知を前提にした酒を造っているということなのである。
第三のビールという言い方にいたってはほとんど詐欺用語である。
あれはビールではないからである。
今は改まったが、昔、缶詰業界がクジラ肉をコンビーフとして売っていたことがある。
それは業界内の常識だと強弁していたが、それは内輪だけの常識なのである。
ビールと発泡酒(もどきビールのこと)の違いはと聞かれたら
庵主はこう答えている。
黙って飲んでもうまいのがビール、
うまいと叫ぶ広告を見てから飲まないとうまいと思えないのが発泡酒。