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脱法的行為(中)

法律ではやってはいけないことはきちんと書いてある。
それに該当しないことをやって罰せられることない。
そもそも法律は個人を縛るものではなく、
最低限の規制だから基本的には何をやっても自由なのである。

生まれる時は自由に生まれてきたのである。
その自由を縛られる謂れはないが社会的には最小限のきまりは必要だということである。
法律を作るときにすべての禁止事項を列記することはできないから、
時には条文の本意を類推してやってはいけないことを規制することがある。

麦芽の使用量の違いでビールと発泡酒の税額(税率)に違いがあったのである。
麦芽の使用量を減らすと税金が安くなるからその分ビールの売値を下げることができる。
その着眼点はよかったが、ただそれは脱法行為である。
酒税法はまずい酒(品質の低い酒のこと)を造れとは書いていないからである。

酒税は結果的にできあがった酒の品質に対して課税するというものである。
だから三増酒ができてしまったときはそれに応じた課税をするというものである。
純米酒を造ってはいけない、三増酒を造れとは書いていない。
造り手は呑み手に対し誠意をもって酒を造るものだというのが酒税法の前提なのである。
by munojiya | 2007-03-11 01:51 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya