初めて呑む日本酒はなぜうまくないのか
普通酒と呼ばれているそのお酒は、はっきりいってうまくもなんともない酒なのである。
しかも自分がどれだけ呑めるかわからないから呑み過ぎて思いっきり吐くのである。
そんな楽しくない経験をさせられるから二度と呑みたいとは思わなくなるのである。
その手のお酒は、いうならば手練(てだれ)の呑み手が呑む酒なのである。
素人が呑む酒ではないのに、たまたま安いということで、お金の余裕がない若い人は
そういうお酒から呑みはじめるから日本酒が嫌いになるのである。
誰もがうまいとわかるお酒はそのような酒ではないのだがそれを知らないからである。
普通酒は日本酒の生産量の70%前後を占めているお酒である。
これは戦後の米不足の時に造られた三増酒の流れをくんでいる安価なお酒なので
酔うために呑む酒であって、日本人の教養として呑むお酒じゃないということである。
日本酒には特定名称酒と呼ばれているうまいお酒が含まれているグルーブがある。
そのことを知らないで、お酒なら何でも同じだと思って闇雲にお酒を呑むと、
10本に7本は普通酒だからそればかりに当たるということになりかねない。
ちょっとだけ日本酒の知識があると現在はうまいお酒が飲み放題の時代なのである。
「むの字屋」を始めとするうまいお酒を紹介しているブログなどに目を向けることである。