本質は反対側にある
たとえば文字を書くということである。
鉛筆が文字を書いているように見えるのである。
実は書かれている紙が文字を決定しているのである。
書かれるものがあって初めて文字を形成することができるからである。
粘土板に毛筆では文字は書けない。
その場合は楔文字となるのは書かれる粘土板がその形しか受け付けないからである。
文字というのは実は筆記用具にあるのではなく、書かれる紙などにあるのである。
わが国が戦争をしないですむのは憲法第9条があるからだという考え方がある。
左翼と呼ばれる人の他愛ない考え方であるが、それも実は本質は逆なのである。
実は軍備がしっかりしていたから平和が守られていたのである。
その軍備というのはアメリカの軍備である。
お酒のうまさの本質もアルコールにあるのではない。
アルコールで味を出そうとしてもそれだけではうまいお酒にならないのである。
アルコールは結果であってそれだけでは酒とはいえないのである。
本当のお酒のうまさというのは原料がもっている味わいと造り手の気合にあるのである。