そんなことはありえないということ
と同時にうまいお酒をうまいと判断できる呑み手が育たないと
うまいお酒が呑めなくなるということである。
だからうまいお酒とはどういう酒なのかということを語っているのである。
庵主は、お酒は日本人を知るための文化の一つだと見て口にしているから
呑んで酔っぱらうことには全然興味がないのだが、
アルコールがほとんど呑めない庵主が呑んでもうまいと感じるお酒があることから、
そのうまいという感覚はどこからくるものなのかと好奇心から味わっているのである。
そのうまさというのは実は日本人の文化によるものだと見たのである。
大相撲の力士が日本人にはデブに見えないのも日本の文化による。
文化というのはその社会の暗黙の取り決めなのである。
庵主が焼酎を呑んでもうまいかどうか判らないのはその文化と疎遠だからなのである。
そして、以前はまずいお酒があること自体がよくないことだと思っていたが今は違う。
世の中に100%いいものだけしかないという分野はありえないからである。
なぜならそれを造る日本人の全てが均質な人達だけということはありえないからである。
お酒の味わいはそういう日本人総体の味わいなのだと知ったからである。
