メチルアルコール
人間が酒として飲んでいるエチルアルコールとよく似ているという。
庵主はそんなものを飲んだことがないからここでは聞いた話を書いている。
戦争が終わったときに、日本では平和になったことを祝う酒が不足していた。
そこでエチルアルコールによく似ているというので
メチルアルコールを飲んで敗戦の憂さをはらす人たちがいた。
メチルアルコールは、一見酒とソックリなのだという。
ソックリなのだから、酒のつもりで飲んだのだろう。
その結果何が起こったか。
飲みすぎると視神経が冒されて目が見えなく人が続出したという。
それで、目が散るからメチルアルコールだといわれた。
酒とよく似ているがそうではないメチルアルコールを飲みたいと思うだろうか。
庵主が似て非なるものというのはそういうちょっとした違いのことを言っているのである。
酔うためにはメチルアルコールしか入手できないという終戦後の混乱期ならともかく
いまは、まっとうな、そしてうまい日本酒がいくらでも手にはいるのである。
それなのにわざわざエチルアルコールをまぜたお酒を選ぶことはないと思うのだが。
