原理主義
一般的には宗教用語で、キリスト教原理主義者などという。
原理主義というのはよくいえば考え方にブレがない一本気な生き方ではあるが、
ふりがなを振ると「こまったものだ」ということになる。
原理主義を下世話な言葉でいうと頑固である、一番楽な生き方なのである。
ときに頑迷と見えることがあるのは考え方に可撓性がないからである。
日本酒の世界では「純米酒原理主義者」と呼ばれる人たちがいる。
日本酒は純米酒に限る、アル添酒などは間違っていると考える人たちである。
結論をいうとそれは真っ当な考え方なのである。
それが呑み手の主流になれないのは市場の日本酒の7割がアル添酒だからである。
そのためにアル添酒の味わいに馴染んでしまった呑み手の中には
純米酒よりアル添酒のほうがうまいと感じるという人が少なくないからである。
また、純米酒がかならずしもアル添酒よりうまいとは限らないからである。
まずい純米酒よりうまいアル添酒を好むという庵主のような呑み手が多いと思われる。
なにもひたすら純米酒を信奉して、まずい純米酒を辛抱して呑むことはないのである。
それでも純米酒だという人は味覚が少しおかしいという可能性も考えられるのである。
