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浮気の酒、一途の酒

それを女でやったら浮気者といわれて蔑(さげす)まれるだけだろう。
艶福ですねと揶揄されて、軽佻浮薄な男だと思われるところである。
次から次に呑むお酒を変えて憚(はばか)らない腰の据わらない呑み方のことである。
庵主の呑み方がそれである。

庵主がお酒が好きだというと
一番好きなお酒は何ですかと聞かれることがあるが、
毎日異なる銘柄を呑んでいるのだから、好きもなにもあったものではない。
いうならば、一人の女では我慢できないただの女たらしなのである。

というのも、お酒にはいい女が多過ぎるからである。
今日の女より、間違いなく明日の女の方がいいのである、見掛けといい、情といい。
明後日に呑むお酒に期待するのは当たり前だろう。
そして、その明後日のお酒はたしかにそれまでの酒よりうまいのである。

日本酒は確実に進歩している、そのことで良くなっているとまではいわないが。
祖父の代からの一つの銘柄に親しんでいるという呑み方もあるが、
そして、その方がなんとなく大人の風情を感じるのだが、
庵主は酒をくらっているのではなく、味わっているのだからそれはないのである。
by munojiya | 2007-10-09 08:21 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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