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ナイーブなお酒

昔、「キネマ旬報」という映画雑誌があった。
もちろん今でもあるが、それは庵主にとっては、それとは同名の別の雑誌である。
当時の編集長が白井佳夫氏で、その雑誌が庵主の「キネマ旬報」である。
雑誌というのは編集長の気合を読んでいるのだ、と今気付いたところである。

一生懸命作った映画なのだろうが、どうしょうもない映画というのがある。
スクリーンに映して見るものだからたしかに映画には違いないが、
味がない映画のことである。
白井編集長は、そういう映画を貶(けな)さないのである。

それをナイーブな映画といって奇をてらわない素朴な映画として好意的に評していた。
ナイーブというのはあえて訳せばうぶといったところか。
この場合のうぶを見掛けの言葉ということで外面語といい、それが内包している意味を
内面語と呼ぶとしたら、内面語はいま一つ技が感じられない失敗作ということである。

もっとも庵主はナイーブな映画を馬鹿にしているわけではない。
それを知らないといいものが見えてこないからである。
お酒にもナイーブな酒がある。
一生懸命造ったのではあろうが、というお酒のことである。
by munojiya | 2007-10-21 00:43 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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