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うまいお酒は味に立体感がある

最近「開春」の「純米吟醸」と「山形正宗」の「純米吟醸稲造(いなぞう)」に
めぐりあった。
二つのお酒とも明らかにうまいのである。
この辺から話が抽象的になる、いや、感覚的になるといったほうがいいか。

その2本のお酒がうまいと感じるのはその味にいずれも立体感があるからである。
立体感がある味といわれてもその味わいを思い浮かべることができないだろうと思う。
逆に、立体感がないお酒とはどんな味わいの酒なのかというと、
大手酒造メーカーが大量に造っている普通酒のようなきれいなお酒である。

それらのお酒は、たしかにきれいなアルコールなのでお酒にはちがいないが、
しかし、その味の中に何かが足りないのである。
味に艶(つや)がないのである。
味わいに色気がないのである。

だからメリハリのない平板な味わいに感じるのである。
舌には感じるが心に感じないお酒なのである。
体は酔っぱらうが、心が酔えないさみしいお酒が味に立体感がないお酒である。
お酒の味わいの立体感の正体はわかっているが、それはまた明日の話で。
by munojiya | 2007-10-30 01:56 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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