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食事の酒と餌の酒

人間が食うものは食事である。
動物が食うものが餌である。
餌の本質は最低限生きるための食い物であってそこに精神的な潤いは必要ない。
一方、食事はそれを楽しんで食うものであって、精神的な余韻がともなうものである。

精神的な満足感が残らない食事はさびしい。
うまいという感動がなくて、味気ない、ただ空腹を満たすだけの食事なら餌に等しい。
先に甲類焼酎について書いたが、では乙類焼酎というはどういう焼酎なのか。
乙類焼酎を旧式焼酎ともいう。

甲乙とあると、甲の方が上のように思えるが実は逆で乙類焼酎の方がうまい。
乙類焼酎が本来の焼酎であって食事の範疇(はんちゅう)にはいる酒である。
甲類焼酎とは焼酎とは呼ばれているがいうなれば餌である、徴税用の酒なのである。
甲類焼酎とは連続式蒸留器で造った無色透明で癖のないきれいなアルコールである。

乙類焼酎は単式蒸留器で造る芋とか米などの原料の風味が残っている酒である。
風味が残っているということは個性があるということである。
甲類焼酎はその個性を取り除いたアルコールである。
そんなアルコールを飲んでもおもしろいのかということなのである。
by munojiya | 2008-02-19 13:24 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya