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発泡酒の新方向

発泡酒と呼ばれているビールがある。
ビールとの違いは、使っている麦芽の量を25%以下に抑えている点である。
それによって酒税を低減できることから、酒税の負担を軽減して、
飲み手のためにビールより安い小売価格を実現するのが目的である。

しかし、麦芽の使用量を減らすと何が起こるかというと
ビールのうまみがなくなってしまうのである。
お汁粉を作るときに、砂糖の使用量を減らしたら甘くもなんともない
間の抜けた味のお汁粉ができるのと同じである。

庵主は、酒に口当たりのよさではなく、うまさを求めるから
最初からうまさは二の次という発想の発泡酒などは飲む甲斐がないビールである。
日本酒の吟醸酒には香り吟醸と味吟醸と呼ばれる二つのタイプがある。
香吟醸は一般的に味わいが薄いことが多いから、庵主が好むのは味吟醸の酒である。

サントリーの新商品「ゼロナマ」は糖質0を謳う発泡酒である。
庵主の好みからいえば飲むまでもないビールであるが、
アロマホップを使って軽快な香吟醸を指向しているのは正解だろう。
麦芽をケチったビールではうまいものが造れるわけがないからである。
by munojiya | 2008-03-08 01:05 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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