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重陽(九月九日)

「薩摩宝山」の原料米に事故米(毒米)が使われていたことがわかった西酒造は
2008年6月13日から同8月22日の間に詰めた当該商品を全て廃棄することにしたという。
鹿児島県は事故米が使われた焼酎に残留毒性があるのかどうかの検査をしているという。
ここからが気持ちの問題である、呑み手の度胸の問題といってもいいか。

許容値以上の農薬が残留している米で造った米麹にも許容値以上の量が残留しているか。
その米麹から造った醪を蒸留したときに許容値以上の農薬が残留するのか。
残留する場合、その量は当初の米の含有量に比べてどのぐらいの割合になるのか。
農薬というのは許容値以下なら安全だという建前になっている毒のことである。

検査の結果、毒性が許容値以下だったということならそれを呑んでも問題ないのである。
それを呑むのは恐いというのは気のせいである、捨てるまでもないのである。
ただし、マスコミでこれだけ毒米のことが取り上げられると、許容値以下だから安全だ
と言われてもなんとなく怖いが、それを呑むかどうかは呑み手の度胸の問題になる。

重陽、西酒造は「薩摩宝山」の残量毒性を確認することなく廃棄処分に決めたのである。
以下は庵主の悪い冗談であるが、その廃棄処分は具体的にはどうやってやるのだろうか。
事故米でも事故酒でも三笠フーズがすべて引き取って処分してくれます、なら喜劇である。
さらに残留農薬の毒性よりもアルコールの方がずっと有害だとわかったら完全に喜劇である。

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毒入り餃子事件ですっかり中国人の代名詞ともなったのはメタミドホスである。
毒性が強いので気をつけないと身があやうくなることがあるというわけである。
今度の事故米はそのメタミドホス等が残留している米だと報道されたから
庵主は西酒造が買わされた米もメタミドホス汚染米だと思っていたが違っていた。

次のような報道がネットに出ていたのである。
農水省が発表した事故米購入業者は以下のとおり(公表に同意の得られた企業のみ)。
【アフラトキシン残留米】▽喜界島酒造▽西酒造
【残留農薬基準値超過米】▽光酒造▽抜群酒造▽六調子酒造▽喜界島酒造▽西酒造

話は事故米(毒米)からそれるが、西酒造のHPは庵主がいう最悪のHPの実例である。
庵主はフラッシュ(動画)を使ったHPが大嫌いなのだか、その最悪例がこれてある。
西酒造の公式サイトをこういっているのはプログ「Birth of Blues」である、同感。
「冗談の様な作りのサイトでして、この件に関するコメントは探せません ><)」

今はトップ頁が回収広告になっているが、フラッシュが走るとイライラさせられる。
しかもどこになにがあるのか一見の客にはわからないという不思議なHPなのである。
企業のHPで知りたいことがすぐ見つけられないというHPなどは道楽といっていい。
西酒造は無駄金を使う余裕があるということだけは伝わってくる優雅なHPなのである。

by munojiya | 2008-09-12 00:58 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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