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安全だけど安心じゃない(2017年2月25日改稿)

歯に衣着せぬ、とは、ハにキヌきせぬ、と読む、コロモではない。
ちなみに、身を粉にするも、コナではなく、ミをコにするのが正しいということである。
こんどの毒米による焼酎汚染事件で2チャンネルを読んでいたらそれだった。歯に衣の方である。
これは庵主が言っているのではありませんよ、2チャンネルですよ。

「鹿児島県
 ・喜界島酒造 ←農水省から発表されるまで隠蔽してたクズ企業。潰れろ
 ・西酒造(唯一自ら発表。全量回収・廃棄)[欄外に大事な注釈あり]」と、書き込みA。
後日、鹿児島県内では、さらに鹿児島酒造と西平本家の名前が出てきた。

「〇〇〇←〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇[引用文は事実誤認という事で削除しました]
       〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
       〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」と、Aに対する書き込みB[〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇]。

それらの過激〈むせきにん〉な指摘に比べると庵主の物言いは全然おだやかなのである。
「アフラトキシン」についても、検出されなかったということです、との書き込みには、
「いくら安全だと言っても安心じぁ~ありません。廃棄しかないでしょうね。食品は心の問題
です。」とあるが、心〈きもち〉の問題故に後々に事実無根の風評被害を引き起こすのである。

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大事な注釈(2017年2月25日に追記)
西酒造(唯一自ら発表。全量回収・廃棄)』をうっかり読むと、西酒造は毒米を使って焼酎を
造って販売していたと誤読しかねないが、そうではないのだ。毒米は使っていなかったのである。
では、なぜ全量回収し廃棄したのか。

その事情が2017年2月23日(ただし庵主がそれを開披したのは25日)に、このブログの
大家さんであるエキサイト株式会社を通じて西酒造から送られてきたメールで判明した。
刑法では疑わしきは罰せずだが、西酒造は安全と安心のために、その時点では毒米の疑いがある
とされた原料米で造った焼酎をあえて回収して廃棄するという英断を下したのだという。

しかし、結局は、原料米はなにも問題がなかったという。当然、それで造った焼酎も本当は廃棄
する必要はなかったのである。以下はメールからの引用である。
2.薩摩宝山に関しては、2008年に事故米が使用されていた可能性があるとして、回収を
行ったことがあります。』。原記事はその時の様子をニュース等を元にして書いたのものである。

『これは、九州農政局から、依頼者[西酒造のこと]が焼酎の原料である米を仕入れていた
業者事故米を扱っており、依頼者へ納入された米にも事故米が混入されていた可能性がある
との連絡を受けたためです。
いち早く自ら発表して回収したのは安全を図っての事で、毒米を使っていたからではないのだ。

この時点では、本当に事故米が納入されていたのか、薩摩宝山は安全性を欠いているのか等は
不明でしたが、飲用し直接体内に入れるものであり、お客様の健康に万が一のことがあっては
ならないと考え、すぐに回収をしました。本件ブログ[この記事の原記事のことである]は、
この自主回収事件に関する報道記事等を援用しているものと思われます。

3.依頼者では、農政局、保健所等にて、使用していた米及び製造された焼酎について検査を
行いました。結果として、依頼者において使用していた米は、事故米ではなく、仮にそのまま
食したとしても何ら健康への影響はないものでした。また、製造された焼酎についても、
全ての検査項目で陰性の結果となり、安全性に問題ないことが確認されました。

このように、依頼者では事故米を使用したことはなく、薩摩宝山に毒性を有する物質は含まれて
おりませんでした。この結果を、依頼者はすみやかに公表しています。
4.事故米を使用し製造された有害物質を含む酒を販売したといった記載により、酒造である
依頼者の社会的評価は低下しています。しかし、上述のとおり、記載内容は真実と異なります。

[中略][毒米は不使用と判った後も]風評被害は拡大を続けています。特に、インターネット
上での、誤解に基づく記載は後を絶たず、これらによる被害は甚大なものとなっています。
生憎な事に、情弱の庵主のところにはすみやかに公表されたその事実が伝わってこなかったので
あるが、正しい事実関係を知った只今をもって記事中の間違っている部分を削除し改稿しました。

by munojiya | 2008-09-22 00:05 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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