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番外篇 余白の美学

「むの字屋」は四行、四連というスタイル(容姿)である。
というのも、庵主は長文が書けないからそうなってしまったというだけのことである。
映画には短編映画と長篇映画との別があって、両者は息の長さが違うのだという。
だから1分勝負の名作CF(広告映像)を90本つないでも名作映画にはならないのである。

CFには余白がないからそれをつないで見たら息がつまるのである。
高級酒ばかりが続く宴会みたないものである、すぐ飽きる、息抜きのお酒が欲しくなる。
CFはハッタリ勝負だから、それでいいのである。
つまりいい映画には無駄とも思える部分が必要なのである、それを余白というのである。

実は、文章の味わいというのは行末に置かれた余白の部分にあるということである。
小津安二郎の映画の風景だけ撮ったカット(小節)と同じで、それがないのが実用文である。
改行なしに続く文章はとても読めたものではない、息苦しくなるからである。
かといって一行ごとに改行の文章も読みにくいのだが、それが16行ならごまかせる。

庵主の文章も、余白が綺麗なときは言いたいことがはっきりしているときである。
余白がないときは理屈が多すぎるものである、きどって書いていることがわかる。
お酒と同じように、理に走らずに書き手の気持ちが伝わってくるものがおいしいのである。
このエントリー(掲載記事)もちょっと余白に味がないのである。
by munojiya | 2008-11-28 02:14 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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