赤い紙
なんでも赤い色(というよりピンク色)の薄っぺらな紙が使われていたからだという。
命と引き換えになりかねない不幸の手紙だった。
大東亜戦争の末期には、軍部も必死だったのだろう、赤紙を乱発して不幸をばらまいた。
そうして徴兵された兵隊は多くが二度と日本に帰って来なかったが、
戦死した兵士の6割近くは、戦闘死なんかではなく、餓死や病死だった、
という説を聞いたことがある。
それが事実だとしたら、天皇陛下の名の下に多くの兵隊は無駄死にさせられたことになる。
裁判員制度の裁判員の召集令状を赤紙と称する人がいる。
好き好んで刑事裁判の、しかも重要事件の裁判に関わり合いたいという人は
まずいないだろう、時間の無駄だからである、いい迷惑だからである。
しかもまともな知識もない人に、裁判を任せたいという被告もまた少ないだろう。
裁判員というのは平安に暮らしている国民に苛酷なことを要求する制度なのである。
裁判員になるということは運転免許を持っていない人に車の運転をさせるようなものである。
それで事故を起こしたら未必の故意を問われても否めないことだろう。
お酒を呑んで運転して死傷事故を起こしたら未必の故意が問われるように。
