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自動車がもたらしたもの


自動車の出現は人々の行動範囲を拡大し、一人の人間が認識する世界を広げたことで、
生活と文化をより豊かなものにしたと絶賛する人がいる。
その指摘は間違ってはいない、一面だけ捉えればであるが。
自動車は社会生活に利便をもたらしたが、同じぐらいに社会生活を破壊したのである。

地方都市に行くとどこも昔の商店街はシャッター通りと化しているという。
それを見て、今や商店街が崩壊して人々の心の結びつきが薄くなったと嘆くのである。
それは自動車がやったことである、駐車場がないお店じゃ買い物が不便だからである。
自動車という便利を取って、街並みという連帯感の安らぎを捨てたということなのである。

小利をとって、大得を捨てたというわけである、目先の自動車に目がくらんで。
ネットによると、日清戦争の戦死者数は13000人だったという。
2008年の交通事故による死者数は“警視庁発表”によると5115人だったという。
1970年は自動車社会の生贄が1万6765人もいたというから、まさに常在戦場なのである。

それを交通戦争ともいうから、日本は、毎年日清戦争をやっているようなものである。
死者数は鉛筆を舐めれば調整できるが怪我人が例年ほぼ百万人というのが実相である。
しかし、自動車はお酒を蔵元から短時日で直接配達してくれるという至福を実現してくれた。
同時に飲酒運転という新しい地獄をもたらしてくれたのである。

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たとえば、主催者側発表、参加者数約11万人、警察発表、同約4万人とあるとすると、
実際の参加者数は、警察発表に多少色を付けた程度とみるのが常識である。
警察発表の数字はより事実に近いという思い込みがあるものだが、この“警視庁発表”は
逆に事実を誤認される誇大数字である可能性があるので要注意である。

もう一つ減っているものは、1月15日発表のビール類の2008年の出荷量である。
前年比2・7%減の4億8268万ケースと4年連続で減少。91年以降の最低を更新。
若者らのビール離れ・不況による需要減・値上げが響いたという。
市場占有率はアサヒ8年連続首位。微差でキリン、サントリーがサッポロを抜いて3位に。

by munojiya | 2009-01-15 13:38 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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