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真っ当とはまずいこと

天日干しの米を買ってきたのである。
いまの米は乾燥機を使って乾燥させていると聞く。天日干しは手間がかかるからである。
天日干しの米というのは、稲を天日に当てて乾燥させた米のことである。
昔からの作り方をした米のことである。それを真っ当な米といっていいだろう。

その真っ当な米がうまいのかということである。
普段庵主が食べている安い米(もちろん十分うまい米である)との比較であることと、
たまたまその天日干しの米だけの特徴だったということも考えられるから
以下に書くことは雑感である。

たしかに天日干しの米で炊いたご飯には芯がある、いや骨がある、いや筋が立っている。
と書くとすべて欠点を指摘しているようであるが、意味するところは逆である。
甘い林檎とか、優しい煙とか、フルーティーな芋焼酎とかの迎合した味わいではなく、
一定の譲れない線を保っている味わいが感じられるという意味である。

本干し大根の沢庵というのもある。同様な印象を覚える味わいなのである。
今の沢庵、というか大根漬けは甘い漬け液に浸したものである。
で、天日干しの米とか本干しの沢庵とかはうまいのかというと、
その味わいは、下手な山廃みたいに古いという印象は拭えないのである。ごついのである。
by munojiya | 2009-04-01 01:46 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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