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美はお酒の一点に収斂される

なぜお酒なのか。
お酒のうまさが判らないと美が見極められないからである。
見えてこないからである。
お酒には美が収斂されているからである。

美醜を見分けるためにはお酒の違いを知らなければならないからである。
それは舌で知るうまさではなく、心に感じるうまさのことである。
心で感じるうまさというのはお酒がもっている波長と共鳴することである。
つまり、振動数の中に神の領域があるということである。

人が造った美は哀しいことに所詮は人智である。人為である。その人だけの満足感でしかない。
しかし、お酒は神の領域である。
その極致は本当の美の極致なのである。
それは万人の喜びだからである。その感興をうまいという。そういうのを普遍というのではないか。

美の極致は純粋だということである。研ぎ澄まされた美というのは狂気だということでもある。
もっとも人間においては純粋というのはキチガイ(気が振れている=醜)ということだから
美醜はその一点で合致するのである。美というのは醜に裏打ちされていないと味がない。
紙に裏表があるように、神には美醜があるということである。醜のない美などは。

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気が振れるは、普通は狂れると書くが、ここでは向こう側の世界に振れているということから。

by munojiya | 2009-05-03 00:53 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya