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残酷物語

わかったように思い込んでしまうが、実はよくわかっていないということが少なくないという話。
分かっている人にとってはそれで十分な説明なのだろうが、
知らない人には具体的なところが解らないのである。
日本の酒税法では、酒とはアルコール分1度以上の飲料をいう。

それを読んでわかったつもりになるが、度とは100ML中のアルコール容量をいう。
温度が何度の時の容量なのかと聞かれると、肝心な部分が解っていないのである(15℃である)。
刈り取った稲を乾燥機で干していると聞いているが、実際のやり方が分からないのである。
コンバインで刈り取って一気に脱穀した籾はどうやって乾燥させているのか。

その前になぜ稲を干すのかが解らないのである(乾燥機では籾を乾燥させているのだ)。
そこで知っている人に聞くのである。ズバリおいしいからです、という。
【引用開始】コンバインで刈り取ると、その時点でお米は茎から切り離されてしまいます。
それを乾燥機に入れるわけです。イナキ[干し竿]で干す場合は、茎ごと刈り取ります。

自分の命が終わってしまうことを知った稲は、最後の力を振り絞って、
茎や葉に残っている養分を子供である米粒へと送ります。やがて茎はからからに乾いてワラとなり、
親の愛情を十分に受けたお米は、間違いなくおいしくなるのです。【引用終了】
吟醸酒も酵母に無理を強いて造っているのである。人間のやることは実に残酷なのである。
by munojiya | 2009-06-08 00:51 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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